動画編集は稼げない?やめとけと言われる理由は?副業でも稼げるコツも
動画編集は、副業やフリーランスに人気の高い職種です。
企業で動画制作に携わっている方や、趣味でSNS向けの動画制作をしている方のなかには、副業または独立して動画編集の仕事をしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、インターネット上やSNSでは「稼げない」という意見も見られます。
この記事では、動画編集・制作の副業が「稼げない」と言われる理由に加えて、稼げない人の特徴、稼ぐためのポイントについて解説します。
副業で動画編集をしている人の月収は5万円程度
副業で動画編集の仕事をするのは「稼げない」という声もありますが、実際にどれくらいの月収があるのでしょうか。
月収の相場は、5万円程度といわれています。
ただし、動画編集に着手している時間と単価は人によって異なるため、単価の高い案件を依頼されたり、より多くの時間で作業をしていたりする人は、5万円以上の収入を得ているケースもあります。
このように、動画編集で稼げるかどうかはその人の技術力や働き方で異なるため、一概に「稼げない」とは言い切れません。
なお、サイバーエージェントとデジタルインファクトが共同で行った『国内動画広告の市場動向調査』の調査によると、動画広告の市場規模は年々増加しており、これからも動画編集の需要は伸びるとされています。
このような状況を見ると、動画編集の仕事は「需要が少ないから稼げない」というわけではないと考えられます。
今後も市場が伸びつつあると予測されていることから、案件には困りにくい職種といえるでしょう。
出典:サイバーエージェント『2021年国内動画広告の市場調査を発表』
動画編集は稼げないと言われている2つの理由
動画編集の仕事は、市場が伸びつつあり技術次第では稼げる仕事といえます。では、なぜ「稼げない」という声があるのでしょうか。
ここでは、動画編集は稼げないと言われる理由を2つ紹介します。
①動画編集者が飽和して「オワコン」と考えられている
動画編集が稼げないといわれる理由として、動画編集者になる人が多く、人材が飽和状態になっていることが挙げられます。
動画編集には技術が求められますが、インターネット上には無料の教材が揃っており、誰でも始めやすい副業といえます。
しかし、初心者レベルの技術では、常に増え続ける新しい動画編集者と案件を取り合う結果となってしまいます。
案件を獲得して稼ぐためには、自分の技術を向上させて、動画編集者のなかでもレベルの高い編集者となることが求められます。
②報酬単価が安い簡単な動画制作は「割に合わない」と考えられている
動画編集の仕事のなかには、報酬単価が安い案件も多く存在してます。
そのような案件ばかりをこなしていると、「作業時間と単価が割に合わない」と感じたり、思っていた以上に稼げなかったりするケースがあります。
報酬単価が安い案件は、初心者レベルでも対応できるような比較的簡単な動画制作であることが一般的です。
稼ぐためには、高単価の案件を獲得できるように技術を磨く必要がありますが、技術がまだ未熟なうちは、短期間で複数の依頼をこなす労力も必要といえます。
動画編集で稼げない人の特徴
動画編集で稼げない人の特徴として、以下が挙げられます。
①動画編集の技術が低い
動画編集の技術が低い場合、高単価の案件を受けることができません。
また、作業スピードが遅く、単価に見合った時間で仕事を進められない場合は、時給換算したときに最低賃金を下回ってしまう可能性もあります。
特に副業では、日常生活の合間に作業することになるため、限られた時間でどれだけ効率的に仕事ができるかが重要といえるでしょう。
当たり前のことを記載していますが、意外と気づいていない人も多いです。
②依頼者の意図に沿えていない
動画編集の仕事を受ける際、依頼者が求めている動画を制作することが重要です。
動画の基本的な内容だけでなく、デザインやコンセプトなどが依頼者の意図に沿えていない場合は、修正対応が必要になるほか、次回の案件につながりにくくなります。
その結果、作業時間が増加したり、案件数を獲得できなかったりして、稼げない状況となってしまう可能性があります。
安定した案件数を獲得して副業で稼ぐためには、依頼者のニーズを汲み取り、動画制作に落とし込むための技術やセンスが求められます。
③ビジネスマナーが不十分
実はここに気づけていない方も多いです。
動画編集の案件を受ける際は、依頼者とのやり取りが発生します。
ビジネスにおける最低限のマナーを身につけていないと、動画編集者としての信頼がないと捉えられ、案件につながりにくくなります。
動画編集のスキルをある程度習得されている場合、「この人と一緒に仕事をしたいか?」というポイントが重要になります。
やりとりもしっかりとした選考基準であることをお忘れなく。
たとえば、以下のようなマナーが挙げられます。
連絡が来たら早く返す
会話やメールの文章に正しい日本語を使う
依頼者の質問に適切な返答をする
納期通りに提出する
万が一納期に遅れる場合は早めに連絡・相談する
以上のことが守られていないと、好条件の案件を逃してしまう可能性があるほか、クレームトラブルにつながるおそれもあります。
文字にして見ると「当たり前」が並んでいますが、あなたは完璧でしょうか?
④営業・マーケティングが苦手
動画編集の仕事で稼げない人は、営業やマーケティングが苦手で、自分を積極的に売り込めていない可能性があります。
たとえ編集技術が高く豊富な実績を持っていても、その強みをアピールできなければ、ほかの動画編集者のなかに埋もれてしまい、単価の高い案件を逃してしまいます。
動画編集で稼ぐためのポイント
「稼げない」と言われる動画編集でも、稼いでいる人は存在します。
ここでは、動画編集で稼ぐためのポイントを紹介します。
①編集技術を磨く
編集技術を磨けば、制作した動画のクオリティが向上して、依頼者の要望に応えやすくなります。
成果物に対して依頼者の信頼を獲得できれば、その後の追加依頼につながることも期待できます。
また、短時間で効率的に作業ができるようになると、単価の安い案件でも数多くこなして稼げるようになります。
②受注できる仕事幅を増やす
受注できる仕事幅を増やすことで、より多くの案件を獲得しやすくなります。
動画制作の仕事内容は多岐にわたり、業種や構成、ターゲットなどもさまざまです。
動画編集ができるジャンルを増やせると、選り好みせずに依頼を受けられるようになります。
また、単価の高い仕事を選べるようになると、効率的に稼ぐことが可能です。
③営業に力を入れる
積極的に自分のスキルを売り込むために、営業に力を入れることも欠かせません。
自分の技術や強みをアピールできれば、案件につながったり、単価が上がるように交渉したりすることが可能です。
また、営業に力を入れて複数の案件を受注して、同時にうまく進行できれば、受けられる仕事がなくて時間を無駄にしてしまうことも少なくなるでしょう。
④依頼者の意思を最優先にする
「依頼者が何を求めているか」といった点に重きを置いて、動画編集の仕事に取り組む必要があります。
納期については、指定された日時よりも早めの提出を心がけましょう。
依頼した内容がきちんと動画に反映されている、納期を守ってくれるといった点は、動画制作者の評価や信頼につながるため、今後も案件を依頼してもらいやすくなります。
⑤動画編集の楽しさを見つける
動画編集の副業で稼ぐためには、楽しさを見つけることが大切です。
動画編集の仕事を苦に感じてしまうと、技術を磨いたり、品質を高めたりするモチベーションがなくなってしまいます。
副業は、本業をこなした上で取り組むため、モチベーションがなければ長続きしません。
スキルアップを図りつつ副業を継続するためには、自分なりの楽しさを見つけることがポイントです。
動画編集の副業で稼ぐための方法
ここからは、動画編集の副業で稼ぐための具体的な方法を紹介します。
低単価で実績を積み上げてポートフォリオを作る
動画編集の未経験者が最初からたくさん稼ぐことはなかなかできません。
あまりおすすめはしませんが、最初のうちは、低単価の案件をこなして、実績を積み上げることもひとつの手です。
低単価の案件であっても、必ず学びにつながるポイントがあります。
また、自分の技術をアウトプットすることは成長にもつながります。
自分の制作した動画でポートフォリオを作成できれば、その後の活動で自分の技術や実績をアピールしやすくなり、高単価の案件を獲得できる可能性があります。
動画編集者として得意領域を作り営業活動を行う
自分の得意領域をつくって、営業活動を行いましょう。
SNSのアカウントを作成して、実績を掲載すると依頼者の目に留まりやすくなります。
Twitter、YouTube、クラウドワークス、ランサーズ、ココナラなどの場所で、積極的に自分の得意領域をアピールして営業をしましょう。
上流工程になり動画編集の外注を検討する
動画編集者としての実績を積み、ノウハウが分かってきたら動画編集の仕事の一部を外注することも一つの方法です。
比較的簡単な作業を外部の編集者に委託できれば、自分はコア業務に時間を割くことができ、1件あたりにかかる作業時間を短縮できます。
副業で動画編集の仕事をするには時間が限られます。限られた時間を有効活用するために、外注を検討してみましょう。
まとめ
動画編集は「稼げない」といわれやすい職種ですが、自分の技術や働き方次第で、副業でも稼ぐことは可能です。
スキルを磨いたり、積極的に営業をかけたりと稼ぐためのポイントを押さえて仕事をこなしましょう。